素材:犬槇(久米島古民家古材)
塗装:中国産 漆
サイズ:23cm 25cm
形状:フリー
パッケージ:紙箱
製造元:五え松工房
※斧で割り、ナイフで削り出しているため、商品によっては、木の曲がりたい方向に曲がっていますし、太さもまちまちになります。
ワイルドな箸をお探しな方におすすめです!
そもそも漆とは?
沖縄本島から西に約100kmの場所にある離島、久米島の古民家である赤瓦屋敷の柱材として使われていた犬槇(いぬまき:沖縄弁でチャーギ)を、家屋解体後に、約30年寝かせた古材を利用した箸です。
犬槇は本州でも房総半島以西では自生しており、庭木でよく植えられている木です。
槇の中でも葉っぱが細くて美しい高野槇(こうやまき)を「本槇(ほんまき)」と呼ぶのに対し、犬槇は見た目に劣るからと、「犬」の字が付いたとされます。
なぜ「犬」の字が付くかというと、「犬」という字には「よく似ているが実は異なる」という意味があるからです。
植物には槇以外にも犬槐(いぬえんじゅ)、犬榧(いぬがや)、犬黄楊(いぬつげ)など「犬」が付くものがたくさんあります。
でも犬槇の場合は少し気の毒で、葉っぱが美しい高野槇がコウヤマキ科コウヤマキ属なのに対し、犬槇は正真正銘マキ科マキ属の植物です。
それなら、「本槇」の名は犬槇のことを指しても良さそうなのですが、残念ながらその名は見た目に美しい高野槇のものです。
なのに「槇」とだけ呼ぶ場合は、高野槇ではなくなぜか犬槇のことを指す場合が多いという、なんとも言えない複雑さになっています。
この箸は、古民家の古材を斧で割りナイフで削り出しているため、見た目にもワイルドなのですが、全体的にはやや細身な仕上がりです。
※ナイフで粗く削っているため、1膳ずつ違った仕上がりとなりますので、お届けする商品は画像のものとは若干異なります。
予めご了承ください。
摺り漆(すりうるし)で仕上げてあります。
摺り漆(拭き漆とも言います)とは、木地に生漆(きうるし)と呼ばれる透けた漆を摺り込んで仕上げる技法で、生漆を木地に塗っては拭き取り紙で余分な漆を拭き取るという作業を繰り返すことで、美しい艶を生み透けた木目を浮かびあがらせます。
レンジなど高温になるもの、たわし・クレンザーなど傷になりやすいもののご使用はお控えいただき、薄めた中性洗剤で柔らかいスポンジで優しく洗い、ふきんのご使用をお奨めいたします。
洗浄後はすぐに水滴を拭き取り、風通しの良い場所で横に寝かせて乾燥させてください。
鉄板焼き用や、火にかけたままの鍋料理の取箸用など、高温が続く場面でのご使用はお控えください。