素材:石川県能登半島産 能登ヒバ
塗装:中国産 漆
サイズ:23.2cm
形状:四角
パッケージ:桐箱
製造元:わじま 手ばしや 小山箸店
そもそも漆とは?
現在では少なくなってしまったホンモノの「輪島塗箸」で、はし藤本店の中では最高級品でもあります。
輪島塗の箸には、「輪島塗箸」「輪島うるし箸」「輪島箸」と、3つ種類があります。
「輪島うるし箸」は、輪島地の粉と呼ばれる焼成した珪藻土を生漆と米のりに混ぜて塗り重ねていくという輪島塗の伝統的な下地の工程を省き、下塗り・中塗りを漆以外の塗料を使用したり、漆を使用しているのですが職人による刷毛塗ではなく、漆を溜めた容器に箸を浸けて、余分な漆を落とすというような、簡易的な塗り方をしたものです。
「輪島箸」は漆以外の塗料で下塗り・中塗り・上塗りまですべて漆以外の塗料で塗った箸です。
一方、「輪島塗箸」は伝統的な輪島塗で、布着せ・地の粉の下地作りから、下塗り・中塗り・上塗りまですべて刷毛で職人が漆を塗った、輪島塗の伝統的な塗り方に則ったものです。
また、木地には能登ヒバを必ず使用しています。
輸入材などを使用したものは「輪島塗箸」と名乗ることができません。
現在では輪島の中でも「輪島塗箸」を作る工房はわずかに3〜4軒だけになってしまいました。
ホンモノの輪島塗をお探しの方は、「輪島塗箸」「輪島うるし箸」「輪島箸」のどの文字が書かれているか要注意です。
この箸は塗り一筋の職人が、塗りと乾燥(硬化)を繰り返して、一色一刷毛に心をこめ百十回(百寿)天然漆で塗り上げ、1膳作り上げるのに約2年の歳月をかけた逸品です。
研ぎ出して現れた4色の模様がそのすべてを物語ります。
蒔絵や沈金を施した箸は高額になるのですが、それがなく、塗り重ねと研ぎ出しだけで漆の輝きが別格です。
写真左から、黒、朱、の2色(角の部分の色が違います)からお選びいただけます。