素材:長野県産・岐阜県産 木曽桧
塗装:中国産 漆
サイズ:23cm
形状:八角
パッケージ:紙箱
製造元:伊勢春慶デザイン工房
JAN:4562423499886
そもそも漆とは?
春慶(しゅんけい)とは、上塗りに透明な飴色の透き漆(すきうるし)を塗ることで、着色した木地の色が透けて見えるように塗る技法のことで、この箸は木曽桧に摺り漆を施したのち、桧の木目と摺り漆の色が透けて見えるように仕上げています。
摺り漆とは、木地に生漆(きうるし)と呼ばれる透けた漆を摺り込んで仕上げる技法のことで、生漆を木地に摺り込んでは拭き取り紙で余分な漆を拭き取るという作業を繰り返します。
近年では有名な春慶の産地でも、中塗りまで合成塗料を使うことが多いのですが、伊勢春慶は下塗りからすべて漆を使用し、下地塗から7回塗り重ねて仕上げています。
伊勢春慶は江戸時代から作られていましたが、1955〜1965年頃に漆の不足やプラスチック製品の台頭とともに一度は途絶えています。
その後2004年に伊勢春慶の会が発足し復活を遂げ、現在に至ります。
もともと伊勢神宮の式年遷宮時に出た木曽桧の端材を使って漆を塗っていたことから、現在も木曽桧(式年遷宮の端材ではありません)を木地に使用しています。
式年遷宮で使用される木曽桧は、長野県南西部の木曽谷から岐阜県の木曽川上流地域にわたる森林地帯で生産される天然桧です。
青森ヒバ、秋田杉と並び「日本三大美林」の1つに数えられる美しい森から、樹齢200年を超える桧を伐り出しています。
この箸で使用している木曽桧は明治期以降に植栽された人工林の木曽桧です。
国有林である木曽桧の森で伐採ができるのは国の許可を受けた限られた業者のみで、伐採した業者であってもその木を自由に使うことは許されず、必ず一度木材市場へ卸し、改めて仕入れ各業者が入札し、購入者を決定します。
当然、その木を伐採した業者でも入札で負けてしまえば仕入れることはできません。
これは、乱伐を防ぎ、大切な木曽桧を守っていくための大切な仕組みです。
食器洗浄機・乾燥機・電子レンジなど高温になるもの、たわし・クレンザーなど傷になりやすいもののご使用はお控えいただき、薄めた中性洗剤で柔らかいスポンジで優しく洗い、ふきんのご使用をお奨めいたします。
洗浄後はすぐに水滴を拭き取り、風通しの良い場所で横に寝かせて乾燥させてください。
鉄板焼き用や、火にかけたままの鍋料理の取箸用など、高温が続く場面でのご使用はお控えください。